新卒3年目で外資系IT企業に転職した片岡さんのインタビューを行いました。
転職を決意した理由や、現在エンジニアの方やこれからITエンジニアになりたいと思ってる方向けに、片岡さんの経験談をヒアリングしています。
ご対応いただいた新卒3年目で転職した方の基本情報
お名前 | 片岡さん |
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年齢 | 転職時:27歳 インタビュー時:32歳 |
職業 | 転職前:ITエンジニア 転職後:ITエンジニア |
勤務地 | 転職前:東京都 転職後:東京都 |
持っている資格 | 基本情報技術者、応用情報技術者、Microsoft Azure認定資格(基礎) |
転職で利用した転職サイト・エージェント | BIZREACH(ビズリーチ) |
経歴 | 大学院卒業後、国内最大手のIT企業へ入社→3年後、外資IT企業へ転職 |
理系大学出身で趣味はDJ。
学科はIT系ではありませんでしたが、成田空港が好きで日本大手IT企業へ入社。
その後、外資系IT企業に転職をして、ITエンジニアとしてビジネススキルを伸ばしました。
現在は「株式会社PeakVisor」を立ち上げ、事業を拡大しながら成長している若手起業家です。
IT系ではない学科に入学し、大学院まで研究を行う。
ITの最前線で技術力をつけ、海外出張も若手社員時代に経験。日本のしがらみに気が付き、転職を考える。
海外出張の経験から外資系IT企業の仕事のやり方に興味を持ち、転職。自分のやりたいことが明確になる。
自分のやりたいことを実現させ、株式会社PeakVisorを立ち上げる。今が一番楽しい。
エンジニア転職しようと考えたきっかけ
-本日は、エンジニア転職をした片岡さんにインタビューをします。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
-転職をしたのはいつ頃ですか?
大学院を卒業して就職してから3年目です。
大学院卒なので27から28に変わる年に転職しました。
-転職をしようと考えたきっかけは何ですか?
きっかけは海外出張に行ったことです。
海外で仕事をして分かったのですが、日本では誰でも知っている企業にいても、海外では全然伝わりませんでした。
-海外に行ってやりたいことが見えましたか?
海外に行って自分がやりたいことが見えました。
ベンチャー企業の方と一緒に働いて、技術を追い求めるだけでは稼げないなと感じた経験が一番大きかったです。
経営や戦略を練る勉強しようと思って、外資系企業に転職したいと思うようになりました。
- 転職したきっかけは海外出張
- ベンチャー企業の方と一緒に働いて、技術だけでは稼げないと思った
新卒で入社した会社を辞めたいと思った理由
-新卒で入社した会社を辞めたいと思った理由は何ですか?
よくある仕事がきついから辞めたいってわけではありませんでした。
仕事が忙しいのは学生時代の文化祭みたいに楽しんで働いてました(笑)
辞めたいと思った理由は2つあります。
-そうなんですね。転職したいと考えた1つ目の理由は?
2パターンの社員がいたことです。
ガツガツ仕事するタイプと、最後までこの会社でのんびりやっていこうぜっていうタイプ。
日本企業ならではだと思います。
-確かに日本企業だと会社員のタイプは二極化してますよね。
そうなんです。
幸い私が働いていた部署は技術系でガツガツ仕事するタイプが多かったです。
でも技術はすごいけど、お金はそんなに生み出せない先輩が多くいました。
-なるほど。ザ・サラリーマンタイプですね。
私はサラリーマンとして成長したかったわけじゃないなと思ったんです。
そこが私のキャリアとギャップが大きかったのが理由の1つです。
-ありがとうございます。では2つ目の理由は?
エンジニアの中で比較して、自分自身のコミュニケーションが強みだと感じたことです。
コミュニケーションが苦手な人が多い中で、私はお客様先から自分自身で提案をして仕事をとってきていました。
-それはすごい!仕事をとってきていたのに不満があったのですか?
日本の大企業だと年功序列の会社ばかりです。
私がとってきた案件も課長や部長など上司と合意をとる必要があって、とても動きずらかった。
そんな動きにくい会社ではなく、自分の強みを生かしたいと思ったのが2つ目の理由です。
- 企業内の先輩社員を見て、自分のなりたいキャリアとギャップを感じた
- 日本企業独特の年功序列社会は動きずらく、自分の強みをもっと生かしたい
今の時代、エンジニアを辞めるのはもったいない
-エンジニアを生かしてそのまま転職したんですね?
はい。自分の強みを生かせますからね。
IT業界に興味がないから他の業界に転職する人はいます。
正直「もったいないな」と思ったりしますね。
-もったいないと思う理由は?
今IT、というかエンジニアが関わってない業界なんて1つもないんですよね。
今後も伸びてく市場だからこそ、自分の強みにしない手はないと思います。
-確かにITを使わない仕事のほうが少ないですね。
そうなんです。
私は仕事でコンサルティングをすることが多いのですが、やっぱりテクノロジー系のコンサルの案件が多い。
社内のITコスト削減とか、社内システムのアーキテクチャどうしたらいいのかとか。
エンジニアの仕事って本当に溢れているんですよ。
仕事になるスキルだからこそ、今エンジニアの方はそのまま続けた方が良いのになと思ってます。
- エンジニアスキルを自分の強みにしないのはもったいない
- エンジニアの仕事は非常に多く、需要が高い
転職に勇気はいるのか
-転職をしたいけどできない。一歩を踏み出す勇気はいりますか?
なかなか転職に踏み出せないってよく言いますよね。
意外と私は抵抗がありませんでした。(笑)
-行動力ありますね!
いえいえ。
もっとやりたいことがあるならやったほうがいいと思うんです。
1回転職経験があると何も心配なくなります。
-何も心配がなくなるのはいいなぁ。
気持ちが楽になりますよ。
健康診断みたいに転職するつもりがなくても、登録するだけでも市場調査になります。
自分の価値を知るために登録だけでもいいと思います。
- 転職に勇気はいらない
- 健康診断のつもりで、自分の価値を知るために転職活動は必要
日本の大手企業が肌に合わず、きつかった
-日本の大手企業を辞めちゃうのはもったいないって思う人も多いと思います。
何が合わなかったですか?
日本企業と外資系企業の文化の違いを感じました。
昔からある日本の大企業だと、成果を出せば出すほど、その組織に抱え込まれるんですよね。
-抱え込まれるっていうのは、気に入られたお客さん以外の仕事をやらせてもらえないってこと?
そうです。
お客さんにしっかり気に入られてるから、そのお客さんの中で別のロールを渡されるみたいな感じです。
-確かに。日本企業っぽいなぁ
そこで何か頑張って他のお客さんの仕事を取ろうとすると、昇進が遅くなるんです。
出る杭は打たれるというか…
-出世には社内政治みたいなのが求められたりしますよね。
日本企業で出世するなら、「所属組織で成果を出す」→「人事に行って、会社のことを学ぶ」っていうのが既定路線。
そこから外れると出世から遅れてしまう。
-そういう日本の文化は根深い…
根深いですよー。
鬱陶しいなと思ったことがあります。
例えば開発を進める中で、 「GitHub 契約すれば、仕事が凄い楽になるよね」って話があって。
使うっていっても月々数千円程度なのに、稟議を通すのに2ヶ月かかるって言われました。
-今使いたいのに、稼働も時間もかかってストレス溜まりますね。
それが当然という雰囲気で…
もう「私が払うから使わせてよ!」って感じでした。
言いませんでしたけど(笑)
- 日本の大手企業は社内政治や年功序列の文化がある
- スキルを存分に伸ばせる環境が整っていない
エンジニア転職をしてよかったこと
-外資系企業にエンジニア転職して、よかったことはなんですか?
フェアに実力を評価してもらえるってところはとてもよかったです。
会社に何年もいて、頑張っているからこの人をあげなきゃいけない。
逆に、どんなに優秀でもこの人は若いから今年は出世できないっていうのがありません。
-実力をきちんと評価してくれるってことですね。
そうです。
きちっと成果を出して、仕事が結果に結びつく人は段階を飛ばして出世したりします。
-しっかりと成果を出したら評価してくれるのは嬉しい!
仕事のモチベーションアップになります。
ただ、何年もいて、結果が出せない人はずっと評価されなくて、ストレスをためている人もいました。
-いい評価の人もいれば、悪い評価の人もいますからね…
ちょっとかわいそうな部分はあるなと感じました。
そういう人は思い切って転職して、フィールドを変えちゃうのがいいと思います。
-外資系企業だと、日本企業と雰囲気は違いますか?
全然違います。
すぐに意思決定が進むっていうのがいいですね。
コンサルタントはコンサルの仕事に集中して!という考え方で、無駄な事務処理がほとんど無い。
仕事をしてスキルをつけていきたい人にとって、とても居心地がよかったです。
- 外資系企業は実力をきちんと評価してくれる
- 無駄な事務処理が無く、スキルを伸ばしやすい
転職でエンジニアを続けた方が良い人
-転職でエンジニアを続けた方が良い人はどんな方だと思いますか?
何か続けられる人は向いてると思います。
続けていく中で、興味がないことでも面白さを見いだせるというのは重要です。
例えば、皿洗いのバイトでも「効率的に終わらすためにどうしたらいいんだっけ」と自然に考えられる人は強いですよね。
プログラミングって、やり始めたときは面白くないと感じる人が多いと思うんです。
ですが、自分で調べて解決していってスキルがついてきますよね。
それを楽しめるかどうかです。
-確かに自分で考えて動ける人って仕事を楽しんでますよね。
何事も楽しめるのは強いです。
- 継続して努力出来る人は転職してもエンジニアを続けた方が良い
- 仕事の中に楽しさを見出せる人は強い
転職でエンジニアから職種を変えたほうが良い人
-転職でエンジニアから職種を変えた方が良い人はどんな人だと思いますか?
分からないことを調べられない人です。
検索ワードがもう壊滅的にセンスがない人もたまにいるので… そういう人は合わないですよね。
-検索すれば答えがあるのに、たどり着けないと、どうしようもないですね。
そうなんです。
例えばJavaのエラーが出てるのに[Java コードの書き方]を調べる人がいます。
絶対違うでしょっていう人はすぐ辞めてしまう傾向はありますね。
-確かに。調べる能力ってエンジニアに大事なスキル。
そうなんです。
例えばJavaのエラーが出てるのに[Java コードの書き方]を調べる人がいます。
絶対違うでしょっていう人もいるんで、肌に合ってない人もいるとは思います。
-確かに。調べる能力ってエンジニアに大事なスキルですね。
エンジニアのスキルって、教えられることにはある程度限界があります。
ある程度聞いた内容に沿って自分でこっそり工夫して調べて、こういうやり方したらこうかなみたいな。
ある程度型にはまってやりたい人はアプリのエンジニアは結構苦しいかなって思います。
-開発だと厳しいですね。保守で手順書通りにひたすらやっていくエンジニアだったらまだいいかもしれないですね。
そうですね。
インフラエンジニアとかは、タイプが少し違うかもしれません。
- 分からないことを自分で調べられない人は転職でエンジニアから職種を変えた方が良い
- 型にはまって、同じこと作業をしたい人は厳しい
これから転職する20代のあなたへ
-最後に転職を考えている人へメッセージをお願いします!
私がいつも言っているのは「常に転職は考えて生きていこう」ということ。
自分が世の中において求められてる人間なのかどうかを一番わかりやすく体感できるのが、転職活動なんです。
転職サイトに登録するだけでも十分なんです。
例えばビズリーチに登録してみるだけで、どういう会社から自分にスカウトが来るのか分かります。
登録だけしておけば、他社は何かどんな人材を求めているから他社に打ち勝つためにはどうしたらいいんだっけ?という戦略のインプットにもなるんすよね。
なので、「転職は常に考えて生きていこう」というのは自分の会社の社員にも言っています。
辞められたら困りますが。(笑)
-転職の重要性が身に沁みます。ありがとうございました!
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